先日あげた、構造的把握力検査の問題形式2つのうちの1つ「算数の計算問題の構造をつかむ」問題について、解答・解説していきます。
問題はコチラ。
解答 B
解説
まず、与えられている条件のタイプを考えてみよう。隠された条件にも注意が必要である。
ア 昼と夜の時間差が与えられているが、1日は24時間 (これが隠された条件) なのだから、2つの量の和と差が与えられていることに他ならない。
イ 年齢の差と割合が与えられている。
ウ 所持金の和と差が与えられているので、アと同じ計算構造になることがわかる。
エ イと似ていると思うかもしれないが、年齢の比と和なので、異なる計算になる。
参考
それぞれの文章題の答えを求める必要はないが、参考のために次に示しておこう。
アとウは連立方程式でも解けるが、(アの場合)2つの量a(長い昼の時間)とb(短い昼の時間)について、和a+bと差a-bが与えられているとき、次のようにしてa、bが簡単に求められることは覚えておいて損がない。この解法を「和差算」といい、私立中学入試の算数問題ではよく使われる計算法である。
a=(和+差)÷2
b=(和-差)÷2
アを図で説明すると
すると、アは
(24+8/3)÷2=40/3=13 1/3 (時間)
すなわち 13時間20分
ウを図で説明すると
ウは
(15500+1500)÷2=8500 (円)
イを図で説明すると
またイは、年齢差が1.1-1=0.1の割合にあたるから
3÷0.1=30 (歳)
エを図で説明すると
エは、比例配分の計算をして
90×(8-7)/(8+7)=90×1/5=6 (歳)
となる。
いかがだったでしょうか。
次回は、もう1つの問題形式「グルーピング」について考えていきます。
追記2014/03/13
本をお探しの方は上記をご参照ください。
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