今回は「構造的把握力検査」の出題範囲を考えていきますが、
SPI3テストセンターの出題範囲
その前にSPI3テストセンターの出題範囲を見てみましょう。
我々の分析では以下のようになっています。
非言語分野
- 必ず出る
- 割合と比の計算
- 損益計算
- 分割払い
- 表の読み取り
- 速さ
- 集合
- 場合の数と順列・組み合わせ
- 確率
- よく出る
- 濃度や密度
- 料金割引き・清算問題
- 仕事算・水槽問題
- 推論〔発言の真意〕
- 推論〔数と平均〕
- 推論〔整数問題〕
- 推論〔大小比較・順序〕
- 資料解釈〔情報の理解〕
- 資料解釈〔長文資料〕
- ときどき出る
- 推論〔対戦・対応関係〕
- 推論〔回路・位置関係〕
言語分野
- 必ず出る
- 二語の関係
- 類義の語句
- 多様な意味をもつ語の用法
- 文の並び替え
- よく出る
- 長文読解
- ときどき出る
- 適語の挿入
- 熟語の成り立ち
これだけ見ても幅広い範囲から出題されていることが分かりますね。
「構造的把握力検査」の出題範囲
さて、前置きが長くなりましたが「構造的把握力検査」の出題範囲です。
割合や確率など、これまでの出題範囲をもとにした問題もありますが、問われているのは問題の解答ではなくその構造です。これは、問題を解くよりも難しいと言えます。
また、先日挙げた例題は、いわゆる「和差算(ある事項の和と差をもとに、それぞれの事項の数量を求める)」の問題で、これは従来の出題範囲には含まれていません。
つまり、「構造的把握力検査」ではこれまで以上に深い考察が求められ、これまで以上に広い範囲から出題されているのです。
「構造的把握力検査」では、従来のテストセンターの出題内容をある程度おさえていることが前提となっているので、テストセンター対策をしたうえで(これは、多くの出版社からたくさんの対策本が出ています)、さらに「構造的把握力検査」対策をするのがいいと思います。
繰り返しになりますが、テストを主催するリクルートキャリア社は「対策の効果はない」と言っていますが、慣れという意味でも対策の効果はあるでしょう。
そして、新たな内容でより難解な「構造的把握力検査」は、他者との差別化を図るという意味では、対策がより効果的と言えるかもしれません。