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SPI2とSPI3の違いは?

2013年の暮れまでは、SPIのペーパーテストはSPI2という名称で実施されます。

これに対して、テストセンターでのC.B.T. は、2013年の1月からSPI3という名称に変更になっています。この数字は何かというと、いわばバージョンアップ版の2.0や3.0ということを意味しています。

もともとはただのSPIという名前のテストが約30年ほど前に開発され、それが約10年前に性格テストの一部などにマイナーチェンジが施されSPI2と改名されたのです。

今回のSPI2からSPI3のバージョンアップも、やはり性格テストの大幅な変更であり、能力テストには変更がないと言われていました。確かにその通りだったのですが、能力テストとは別に登場したのが、構造的把握力検査だったのです。

SPI2 – Wikipedia

「SPI」とは

そもそも「SPI」とは、どういう意味なのでしょうか。

SPIとは

SPIは、Synthetic Personality Inventoryの頭文字をとってつけられたものです。「総合的な個性の検査」というわけですが、なぜ「総合的」かというと、能力検査と同時に性格検査を実施して、その人物の資質をトータルに見る試験だからなのです。これに2013年からは「構造的把握力検査」が新たに加わり、より総合的な観点となりました。

試験の形態としては、ペーパーテストとコンピュータテスト(Computer Based Testing : C.B.T)があり、C.B.Tは2013年からSPI3という名前で実施されています。

このC.B.Tは、そのほとんどがテストセンターと呼ばれる場所で実施されています。全国の7都市(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡)の常設会場のほか、受検者が多くなるシーズンには臨時会場が設けられています。

SPI3「構造的把握力検査」に対策は有効か?

適性検査SPIを実施しているリクルートキャリア社のホームページでは、「受検者が「対策本」を利用して事前学習を行った場合も、能力検査の得点には影響がないことを実験により確認し」、また「複数回受験した場合でも、得点に大きな差が生じるなど実用上の問題はありません」と言っています。

しかし、詳しく見ていくと、「能力検査を複数回受験したときの得点変動を平均すると、やや得点が高くなる傾向」があり、事前学習実施群と非実施群の平均点を比べると、少しですが事前学習実施群のほうが高くなっていることが分かります(「就職試験対策がSPIの検査結果に与える影響について」より)。

その理由は、検査自体への慣れ、問題形式への慣れ、またそれらによる解答所要時間の短縮などの影響が主だとしているのです。

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